よく見ているな。と思った息子のひとこと。
わたしが、「もう3月だね〜」なんて話を息子にした時。
小4の長男はこう言った。
「そろそろ東日本大震災の特集ばっかりになるんだろうね…それもどーなんだか。」
この言葉だけをとると、冷たいようにも聞こえるけど。
わたしも同感だったりする。
5年目なんかの節目だった時にはテレビでは特番が組まれ、急死に一生とか、運命の分かれ道とか。
で、3月11日が過ぎてしばらくすると、あんなバカ騒ぎしたようにテレビで組まれてた特集は跡形もなく。NHKくらいだよね、年間通してやってるのは。
去年も似たようなことを聞いてきた息子。
「どうして3月しか地震の特集やらないの?」
ほんと、そうだよね。
3月に思い出した!でいいわけない。
わたしにも、息子にも感じるその違和感。
気持ちなんてどうでもいいから思い出してほしいのかもしれない。けど。なんだろう、この胸のつっかえた感じは。
わたしの住んでる地域は、ほとんど被害はありませんでした。計画停電とかもう無縁で。
地震のあった翌日でも、普通にお風呂に入ってご飯を食べて布団で寝てました。
ものすごい嫌な言い方をすると他人事だったかもしれません。
そんな私たちに、日々あの震災を忘れず意識することは無理といえば無理なのかもしれない。
だから、せめて3月は震災のことを思い出そう。
そんな想いからの特集番組かもしれないけど。
あの日、生きたくても生きれなかった人を。
あの日、帰れなかった人を。
あの日、目の前で人がなくなっていくのを見た人を。
あの日、助かった人を。
今、精一杯生きている人を。
今、まだ苦しんでる人がいることを。
会いたい人に会えない人がいることを。
それを私たちは忘れちゃいけないとおもう。
そう思うと、人との接し方が絶対変わると思う。
もっと、優しい世界になるとおもう。
自分にも優しくなれて、人にも優しくなれる。
自分を大切にして、人を大切にできるとおもう。
大きな地震があって
日本中が悲しみに襲われて
先の見えない不安だらけだったけど。
まだ、苦しみと悲しみの中にいる人もいるけど。
でも、その苦しみや辛さは決して忘れちゃいけないんだとおもう。
わすれない。わたしは。
あの日、自分がテレビ越しに見た風景を。
YouTubeで見る悲惨な街並みを。
その背景にどんな人々の感情が渦巻いてるのか。
被災した人間ではないけど、わたしは、自分の感じたものを忘れないようにいたいと思いました。
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